自分で作る美味しい野菜 我が家の家庭菜園

冬越しニンジンの栽培方法

冬越しニンジンは、種まきのタイミングがとても重要です。冬の間は成長しませんので、冬が来る前に大きくなるよう8月下旬に種まきします。11月下旬から4月頃にかけて収穫可能です。

種まき

ニンジンの種は小さくて蒔くのが大変です。ペレット種子(コーティングして大きく丸くした種子)やシーダーテープの種子(一定の間隔でテープの中に編み込んだ種子)を使うと種まきが簡単です。
ニンジン種子は好光性といって、太陽の光が当たらないと発芽率が悪くなります。種の上に土を厚くかけるのは、厳禁です。

《以下はシーダーテープを使った種まきの手順です。》
① 畝作り
苦土石灰と有機肥料(発酵ケイフン+自家製堆肥)+切りわらを、適量蒔いてマメトラ(マメアグ号)で良く耕し、幅70cm高さ約10cmの畝を作ります。切りわらを入れると土がフカフカしてきますので、必ず入れるようにしています。
② 畝の水やり
種まき前日、畝にジョウロでたっぷり水をかけて、土を十分湿らせておきます。
③ 種まき溝
最初に、三角鍬で深さ5cm程度のV字型の種まき用溝を2条つくります。
④ 培養土
溝の底に薄く種まき用培養土をかけます。
⑤ 種まき
溝の底にシーダーテープを伸ばして敷きます。

シーダーテープ種子

ひも状の種子をV溝に敷いたところ。

最後のスダレかけ

切りワラ+水やり、最後にスダレかけ。

⑥ 水やり
そのまま土をかけないで、ジョウロのハス口を下にして水をかけると土が崩れて種が薄く覆われた状態になります。上から種が見えたら薄く培養土をかけます。
⑦ 切りわら
この上に保湿用の切りわらを敷いて再度水やりをします。
⑧ スダレかけ
日差しの強いときは、畝の両側に支柱を置いて保湿用の“スダレ”を上からかければ種まきの終了です。

間引き

本葉が5~6枚になったら株の間隔が10cm位になるように、余計な苗は引き抜きます。引き抜いた若苗は美味しく食べられます。
(種まきの時、土壌殺虫剤を使うと若苗が食べられなくなりますので注意しましょう。)

間引き前

苗が込み合っている状態。

間引き後

苗の間隔を10cm位にします。













追肥と消毒

間引いた頃から11月まで、追肥を行います。追肥は1日と15日と日を決めて月に2回行います。追肥は液肥原液を規定倍率に薄めたものを使います。ジョウロのハス口を下に向けて根元にかけていけば簡単です。
ニンジンはほとんど消毒が必要ありません。害虫としてはキアゲハの幼虫が付く場合が有りますが、大きく手でつぶすのは大変なので、見つけたら袋に入れて処分します。

収穫と保存

種を蒔いてから、100日位が収穫適期です。冬越しニンジンは11月末までに大きくする必要があるので、8月下旬に種まきします。生育したものをそのまま収穫せずにおくと、冬の間(12月~3月)新鮮なニンジンが食べられます。冬の間寒い土の中に有るニンジンは、色が透き通って甘みが強くなります。冬越しのポイントは冬になる前に大きくすることと、十分土寄せしてニンジンが土から顔を出さないようにしておくことです。

12月のニンジン

十分成長しています。

収穫

雪の下から掘り出したニンジン。透き通って甘みが増しています。

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